経済環境
わが国の経済は、昨年来の世界同時不況の影響を受け、次第に深刻な状態に置かれている。
20年度の輸出総額は、前年度比で16%減となり、貿易収支は28年ぶりに7,200億円の赤字に転落した。
IMF(国際通貨基金)の発表によると、世界経済が景気後退入りし、09年度の世界のGDP(国内総生産) 成長率はマイナスに陥り、日本はマイナス6.2%と予測している。
日銀金沢支店の経済月報では、「大幅に悪化」し、所得環境の悪化、個人消費の低迷へと波及し、「今後も悪化を続ける可能性が高い」と発表した。
従業者数の7割を占め、特に地域経済を担う中小企業は、戦後最悪の危機と言われるほどの苦境に立たされており、めがね、漆器、繊維などの地場産業もその例外ではない。
政府は、超大型予算の編成や、雇用の維持、新たな需要の創出に向けての政策を繰り出している。福井県も、営業戦略部などを設け活路の開拓を目指している。しかし、先行きの見通しは未だ不透明のままである。
さわやかグループの挑戦
この中にあって、我々さわやかグループのメンバーは、新しい需要の創造と新市場の開拓に向けて、次の活動を展開してきた。
1.異業種間の交流、実践的な経営セミナーの開催(夏期講座)
2.金融危機対策、雇用維持、労務改善のための実践研修会
(経営・労務セミナー、労務問題研修会)
3.経営理念の原点「近江商人」を訪ねての研修旅行
4.経営戦略座談会(新春放談)
5.実践パソコン研修会
6.ホームページによる組合員企業のPR
7.労働保険事務の推進(組合本来業務の完全実施)
8.「達人」派遣による金融・財務面の指導
これらの活動の結果を点検し、新しい年度に向けて更なる挑戦を繰り広げたい。組合員の皆様のご協力に感謝し、一層の結束をお願いいたします。